水の常温での菌の増え方比較

気温が上がる夏場は食品などに雑菌などが増えやすくなることから、食中毒などに注意しなければいけない季節でもあります。これは食べ物に限ったことでなく水も同じです。ペットボトルや水筒などで水を携帯する人も多いと思いますが、保存環境によってはボトルの中で雑菌が繁殖する可能性があります。
水の安全性をや選び方など、水に関する情報を社会に啓発していく活動を行っている「水を考えるプロジェクト」が、原水が異なる水がそれぞれどのように雑菌が増えていくかを検証しました。
検証に用いられた水は…
- 国産天然水×2種類・・・
富士の天然水や阿蘇の天然水など多くのウォーターサーバーに利用されている水です。
- 輸入品天然水・・・
ウォーターサーバーでいうとハワイウォーターはハワイの天然水です。
- 逆浸透膜水(RO水)、ミネラル添加RO水・・・
クリクラやアクアクララなどで利用されているフィルター処理した水です。
- 水道水・・・
採水箇所は異なれど、国内同じように殺菌処理された水道水です。
検証方法は、それぞれの水が入った開封済ボトルに細菌(大腸菌)が混入したことを想定しての保存試験。保存期間は室温(25℃前後)で最長3日間。
検証の結果
- 水道水・・・380倍に増加
- 国産天然水・・・最大で43倍
- 輸入天然水・・・0.9倍
- RO水・・・1/550に減少
- ミネラル添加RO水・・・1/14に減少
という結果になったそうです。
どれも増えるのかと思いきや、RO水は減ることに驚きました。
RO水で細菌が減る理由は、
菌の増殖に必要な有機物などの含有量が少ないから。つまり、天然水などには原水に由来する有機物などがそのまま含まれているが、RO水は海水を淡水にできるようなフィルターで原水をろ過しているので菌の増殖はおろか、生存に必要な有機物なども含まれていないためだと推測される。
とのこと。
じゃあRO水なら何日か同じボトルで放置しても平気かと言えばそうではありません。有機物などがいない状態での生存できる細菌類が混入する可能性があるからです。
夏場に安全な水を飲むための注意点
- ペットボトルや水筒の水は長くてもその日のうちに飲みきる
- 飲みきりが無理な場合は、直接口をつけて飲む「口飲み」を避けて、コップに注いで飲むなどする
夏はウォーターサーバーが大活躍する季節!
毎日出かける前に新鮮な水を水筒に入れて出かけることができますし、水をサーバーにセットすることで水の鮮度を保つこともでき、毎日美味しい水を飲むことができます。
熱中症などの心配もありますから水分補給は必須。水の安全性に注意して美味しいお水を飲んでくださいね。