マイクロプラスチックが水道水に混入している!?ウォーターサーバーは安心?

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マイクロプラスチックが水道水に混入している!?ウォーターサーバーは安心?

浜辺のプラスチックゴミ

マイクロプラスチックの汚染が問題になっています。

水道水やボトル入り飲用水への混入も確認されたようです。水道水だけでなく、ボトル入り飲用水に混入しているということは、ウォーターサーバーの水への混入の可能性もあるのでしょうか?そして、混入していた場合、身体にどんな影響があるのでしょうか?

マイクロプラスチックとは何か?そして飲用水への混入状況は?摂取した場合の人間への影響は?など、マイクロプラスチックに関する疑問点をまとめました。

マイクロプラスチックとは?

マイクロプラスチックとは、公式な定義はないとされていますが、大体長さ5mm以下のプラスチック片のことをさします。

2004年に発表された「Lost at Sea: Where Is All the Plastic?」という論文によって、ヨーロッパを中心に話題となり、近年ようやく日本でも話題にのぼるようになりました。

マイクロプラスチックは大きく分けて2種類あります。


一次マイクロプラスチック(primary microplastics)

歯磨き粉

一次マイクロプラスチックとは、製品の原料となるプラスチックのことです。歯磨き粉などに含まれるツブツブの研磨剤などですね。「マイクロビーズ」とも呼ばれます。ポリエチレンやポリプロピレンなどのプラスチックで作られています。お使いの化粧品や歯磨き粉の成分表に「高融点ポリチレン末」や「ポリエチレン末」といった記載があれば、それがマイクロビーズのことです。

もともと小さいプラスチックなので回収は困難です。下水処理でも処理しきれない粒子が川、海へと流れ出るのが流出原因とされています。


二次マイクロプラスチック(secondary microplastics)

浜辺のゴミ

二次マイクロプラスチックは、通常のプラスチック製品が劣化したり、粉々になったりしたことでマイクロプラスチックしたものをさします。プラスチックボトルやビニール袋、ポリバケツなどのプラスチック製品が小さくなった破片のことです。年間1,200万トンとも言われるプラスチックゴミが最終的に海洋へ流出しています。


主なプラスチック

  • ポリスチレン(PS):食品トレイなど。
  • ポリエチレン(PE):灯油タンク、洗剤ボトル、シャンプーボトル、レジ袋など。
  • ポリ塩化ビニル(PVC):クレジットカードなど。
  • ポリエチレンテレフレタート(PET):ペットボトルなど。
  • ポリプロピレン(PP):ストロー、ペットボトルキャップなど。

マイクロプラスチックが流出する原因

製造された時点で5mm以下のプラスチックである一次マイクロプラスチックと、プラスチック製品が劣化し粉々になってマイクロプラスチック化した二次マイクロプラスチックでは、流出原因が異なります。

一次マイクロプラスチックであるスクラブ系の歯磨き粉や洗顔料などに使用されているつぶつぶは、家庭の排水溝から流れ出し、下水処理上をすり抜けて、川や海へと流出します。マイクロプラスチックの流出を止められるような下水処理施設は世界でも数えるほどしかないのが現状です。

二次マイクロプラスチックは、プラスチックがゴミとして流出し、それが紫外線や波や石などで劣化し小さくなったものです。プラスチックは自然分解されずに半永久的に残ってしまうというのはよく知られていますが、プラスチックゴミは粉々に砕けて小さくなったとしても、決して消えることなくそのまま存在し続けます。ゴミとして流出したプラスチックが劣化して小さくなり、雨で川に流れ、最終的に海へと流れつきます

海洋調査によると、一次マイクロプラスチックよりも二次マイクロプラスチックの方が圧倒的に量が多く、しかも地球の海洋環境ほぼ全域に存在することがわかっています。

マイクロプラスチックの影響

海洋のいたるところに存在するマイクロプラスチックは、その小ささゆえに、魚たちがプランクトンと一緒に飲み込んで体内に取り入れてしまいます。実際に魚の内臓からマイクロプラスチックが検出されたと報告されています。

マイクロプラスチックは分解することはないので消化もされません。もちろん栄養もありません。小さいマイクロプラスチックであればそのまま排出されますが、大きいマイクロプラスチックは摂取した生物の消化器官に詰まり内臓にダメージを与えるなど、物理的な悪影響が出ています

また、マイクロプラスチックは有害物質を吸着するという性質があり、有害物質を吸着した状態で生き物の体内に入ることで、物理的な影響以外にも悪影響を及ぼす可能性があります

その影響は食物連鎖、生物濃縮によって、魚を食する人間に及ぶ可能性も否定できません。


マイクロプラスチックが吸着する有害物質とは?

マイクロプラスチックは発がん性物質と呼ばれるダイオキシンやPCB(ポリ塩化ビフェニル)、農薬などを吸着させやすいと言われています。


マイクロプラスチックが大気中から検出?

追記:2019年11月19日

海洋汚染が懸念されていたマイクロプラスチックですが、より小さくなって風で舞い上がることで大気中にも存在することが判明しました。

福岡工業大の研究グループが福岡市内の大気から微細なマイクロプラスチックを検出したと発表したのです。

5mm以下のプラスチック片がマイクロプラスチックと呼ばれますが、大気中に含まれていたのはそれよりもはるかに小さな数百マイクロメートル(1マイクロメートルは千分の1ミリ)のポリエチレンやポリプロピレンといったプラスチック片でした。

大気中に含まれて都市部から離れた場所まで移動していると見られており、引き続き調査を行なっていくようです。

海洋に漂うマイクロプラスチックの人間への健康被害は、実際のところまだ不明な状態でした。しかしながら、大気中にマイクロプラスチックはPM2.5などの汚染物質と同じということです。PM2.5は、吸い込んだ人間の肺に対して深刻な健康被害をもたらしているといわれています。

大気中に含まれるマイクロプラスチックを吸い込むことで、健康に影響が出る可能性が出てきました。

マイクロプラスチックの水道水への影響

水道水

世界中の河川や海に存在するとされるマイクロプラスチックは、水道水やボトル入り飲用水への混入も確認されています。

世界保健機関(WHO)の報告書によると、現状の検出レベルではそれら飲用水を飲んでも人間に健康リスクはないが、さらなる調査が必要とされています。【さらなる調査が必要】、【現状の検出レベルであれば】という条件付き、今後流出レベルが増えた場合は影響が出てくる可能性は十分に考えられるということです。

それでも、WHOのブルース・ゴードン博士は、すべての大きなプラスチック片と、小さなプラスチック片のほとんどが、まったく体内へ吸収されずに排出されるという研究結果が出ているので、消費者は安心して欲しいと主張しています。

これも【小さなプラスチック片のほとんど】ですから、多少は吸収されている可能性があると考えるとやっぱり不安です。

水道水よりもボトル入り飲料水に、より多くのマイクロプラスチックが含まれているとする研究もあるそうですが原因は不明。ボトル容器や蓋に使用されているポリマー製品の影響も考えられるとのこと。

色々と不安は尽きませんが、まだまだはじまったばかりの研究なので今後の研究結果が待たれます。

マイクロプラスチック対策方法

世界では、マイクロプラスチックの流出を防ぐためにプラスチックの規制を強化する方向で進んでいます。日本は署名していませんが、カナダなどの欧州各国では「海洋プラスチック憲章」に署名しています。プラスチックゴミの回収やリサイクルなど、マイクロプラスチック流出を防止するための国際的な取り組みを推進する内容です。

日本は独自に「プラスチック資源循環戦略」を策定し、プラスチックの削減やゴミ回収・リサイクル、バイオプラスチックの実用化と化石由来プラスチックの代替促進などに取り組んでいます。

一般レベルの取り組みだと、スーパーがレジ袋有料化してマイバックを推奨したり、スタバがプラスチックストローを使わないようにしたりと、企業がなるべくプラスチックを使わない方向へとシフトしていっています。歯磨き粉のツブツブといった一次マイクロプラスチック、マイクロビーズなどの使用を中止する企業が増えています。

個人でのマイクロプラスチック対策としては、レジ袋を使用せずにマイバックを習慣づけたり、なるべくプラスチックの使用を減らす工夫が必要です。

2016年にスイスで開催された「世界経済フォーラム」では発表された内容によると、

現状の状態が続けば、海洋に漂うプラスチックごみの量は2025年までに魚3トンにつき1トンの比率にまで増え、2050年には魚の数を上回る

とのこと。2025年なんてもうすぐです。2050年もあっという間です。今から自分達でできることを考えていく必要があるでしょう。

 

マイクロプラスチックのウォーターサーバー水への影響

ウォーターサーバーの水はメーカーごとにその水の種類が分かれます。種類に違いはありますがどこからか採水した水であることは間違いありません。そして、採水した水をどのように処理しているかがメーカーや水の種類によって異なります。

  • 採水地の違い
  • 処理方法の違い

この2つの違いによって、水の種類が区別されています。

マイクロプラスチックが採水地の水を汚染している可能性があるとしたら採水後の処理が大切になってきます。

ウォーターサーバーの水は大きく分けて以下に分かれます。

  • 天然水そのまま
  • 天然水多少加工
  • 水道水を使ったピュアウォーター(純水)(RO水フィルター加工)

マイクロプラスチックがあらゆる場所を汚染していると考えるのであれば、一番安全なのはRO水などの逆浸透膜のフィルターを使ったピュアウォーターということになるでしょう。

ただ、ボトル宅配タイプのウォーターサーバーは、プラスチックボトルやパックなどの容器を使っているので、何らかの影響がある可能性が否定できません。また、プラスチック製品を使用してゴミを出すということが、根本的な部分で環境配慮できていないと指摘する声もあります。

そこで、最近では水道水をフィルターでろ過して使用する浄水器や、浄水器タイプのウォーターサーバーなども人気を集めています。ボトルやパックを使わないだけでなく、水は家庭の水道水を利用するので、水代が節約できるというメリットもあります。

ただ、浄化装置は機種によってその性能が異なります。しっかりろ過するのであればある程度高性能なろ過装置付属のものを選ぶ必要があります。

 

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